犬と生きる人々

愛犬の問題行動で最も多いのは何?愛犬家に調査してみた。

2018/07/27


犬を飼うと、思わぬしつけ上の問題に悩まされることがあります。どう解決すれば良いのかわからないケースもあるでしょう。よその犬はどうなんだろう?と気になりますよね。

愛犬家がどんなしつけの問題に悩まされているか、そしてそれは解決できたのかを調査してみました。

しつけの問題の1位は「人に吠える」で、2位は「犬に吠える」。

Q1 愛犬のしつけについてあなたが今までに困ったことを全てお選びください。(n=222)
愛犬のしつけでこれまでに困ったことをすべて回答してもらった。
上位は以下の通りである。
・1位 人に吠える(43.7%)
・2位 犬に吠える(29.7%)
・3位 飛びつく(28.4%)
・4位 甘噛み(26.6%)
・5位 トイレがうまくできない(24.3%)

「人に吠える」「犬に吠える」「車に吠える」は、なかなか解決しない?

Q2 愛犬のしつけであなたが困ったもののうち、既に解決したものを全てお選びください。(n=194)

今回の調査では愛犬の問題行動について質問し、同時にそれが解決したかも回答してもらった。
回答があった問題行動のほとんどにおいて、50%程度の人が解決したと回答したが、幾つかの問題行動については20~30%しか解決していない。それは「人に吠える」「犬に吠える」「車に吠える」である。つまり「吠え癖」は改善率が低いことがわかる。
「人に吠える」「犬に吠える」という問題行動はQ1の棒グラフでおわかりのように、回答数で見ると1位と2位である。にもかかわらず、改善率が低い。「吠え癖」はなかなか解決しないようである。
犬が吠えてしまう理由はさまざまである。吠えるからといって必ずしも攻撃性に起因しているとは限らない。恐怖から吠える場合も意外と多い。
当然ながら、原因を正確に把握できなければ解決は難しい。推測ではあるが、愛犬が人や他犬に吠える原因を理解できていないことで問題解決を難しくしているケースもあるのではないだろうか。

次の質問では問題解決の手法を調査したが、プロに依頼した時の結果も見えてきて興味深い。

問題解決の手段はやはり「ネット検索」が第1位。

Q3 愛犬のしつけについてあなたが問題解決のために取り組んだことを全てお選びください。※解決したかどうかは関係なくお答えください。(n=194)

しつけのを解決するために何をしたか回答してもらった。

・1位 インターネット検索で解決方法を探した(40.2%)
・2位 特にない(32.5%)
・3位 本を買って解決方法を学んだ(29.4%)
・4位 犬を飼っている知り合いに相談した(22.7%)

やはりネットで調べる人が一番多い。まずはネットで調べてみて、それから何らかの行動を取ることは当然推測できる。

では実際にどんな行動を取ったか?
「本を買って解決方法を学んだ」と「犬を飼っている知り合いに相談した」が上位に来る。

しかし、その次が「特にない」となっている。無関心なのか、何をすればいいのかわからないのか、特に行動していない人が目立つ。

回答数は少ないが、「ドッグトレーナーの出張トレーニングを受けた」「トレーニング施設やしつけ教室で指導を受けた」にも一定の回答があった。プロの力を借りたということになる。お金のかかるこれらの選択をした人たちに、その効果を質問してみた。

「ドッグトレーナーの出張トレーニング」と「しつけ教室に通う」は問題解決に役立ったという人が多い。

犬の問題行動調査結果

Q4 ドッグトレーナーの出張トレーニングを受けて、愛犬のしつけの問題解決に効果はありましたか?(n=28)

Q5 トレーニング施設やしつけ教室で指導を受けて、愛犬のしつけの問題解決に効果はありましたか?(n=29)

結論から言うと、効果があると実感した人の割合が高い。
「問題が解決した」と「多少の改善は見られた」を合計すると、Q4では89%、Q5で82%と高い値になっている。

プロの力を借りることは有効のようだ。

出張トレーニングでもトレーニング施設に通うのも、おそらくは自分だけでは無理と思った人の選択だろう。

利用者が高い確率で成果を実感していることは、(失礼ながら)予想以上だった。
特に、「ドッグトレーナーの出張トレーニングを受けた」と回答した人の約半数(46.4%)が「問題が解決した」と言っていることは心強い。

現在、日本でもプロのドッグトレーナー養成ニーズが高まり、実際に取り組んでいる組織が増えている。
科学的な犬のしつけ理論の確立とプロの養成に並行して、愛犬家への認知が進めばマーケットとしても成長が期待できるのではないだろうか。

未だ多くの課題が垣間見える我が国の犬事情ではあるが、「犬のしつけ」における潜在的ニーズが顕在化し、プロとのマッチングが効果的に進むことは個人にとっても、社会にとっても有意義なことだ。

まとめ

今回の調査でわかったことをまとめてみた。

愛犬の問題行動で多いのは「吠え癖」だが、改善しないケースが多い。
問題の深刻さを考えると、潜在的に有効な解決策を求めるニーズがあると推測できるが、どうすれば良いかわからない飼い主も多いのではないだろうか。

その一方で、プロが提供する出張トレーニングやしつけ教室のサービスの利用者は成果があったと実感する割合が高い。残念なことに、利用する人の割合が低いので、もっとプロの存在を広く認知させる努力が必要だろう。

事業従事者がサービスの充実や宣伝広告に本格的に取り組むことで、マーケットとしても成長が期待できるだろう。