愛犬ペタの「困った」 犬の行動学

フードを容器に入れず、手で直接食べさせてみると・・・。

2018/06/25


こんにちは!編集長のミッキーです。

愛犬ペタの「困った」についてはこれまで書いてきた通りですが、私がペタの気持ちを理解しようとし始めたことで状況は上向いてきました。それはペタの変化というより、飼い主である私の変化です。ゆっくりですが、吠え癖が改善しています。

犬の心理や行動に注目し始めると、これまでは見過ごしていたような情報にも興味が湧き、良いと思ったことはすぐに試してみるようになりました。

犬の食事は一般的にステンレス容器などに入れて与えていると思います。私もそうしていました。
ところが、あるセミナーに参加した時に「自分の手から直接フードを食べさせると、良いものが飼い主から与えられると犬が思うようになり、飼い主の存在により注目するようになる。」と言われました。

翌日から実際にやってみました。果たして何か変化はあったでしょうか。

手から直接フードを与えてみた

ごはんタイムの様子が少しだけ変わりました。

「さあ、ごはんだよー。」という私の声に合わせてペタは定位置(クレートの中)に駆け込みます。いつもなら私がステンレス容器に入れたドライフードを専用台に置き、「ヨシ!」の合図でペタが食べ始めるのですが、今日はちょっと違います。

容器は横に置き、その中からすくい取ったフードを手のひらに乗せて食べさせます。一瞬ペタは「あれ?」って顔をしましたが、すぐに私の手からフードを食べ始めました。

最初はペタと私の息が合わず、フードをポロポロと床に落としながらでしたが、それでも無事に完食!
食べ終わったペタはいつものように水を飲み、室内を歩き回ってから庭に出て行きました。ちゃんと満足してくれたようです。

歯を当てない、犬のやさしさを感じる

それから毎日、必ず手からフードを与えるようにしています。
すると意外なことが見えてきました。

ペタの食べ方がとてもやさしいのです。私の手に歯が当たらないように気づかっているのか、一度も手を噛むようなことはありません。歯も当たりません。

ペチャペチャと音を立てながら、美味しそうに毎回完食します。

そして私もだんだん上手になってきて、ペタが食べるスピードをコントロールできるようになりました。
もともと容器で食べていた時は、一気食いです。イングリッシュセッターは食欲旺盛なコが多いと聞きますが、ペタも休憩なしで一気に食べてしまいます。

それを見慣れていたので、最初は一気にガンガン食べさせましたが、間近で見ていると「早すぎて消化に悪そう」と思うようになり、少しずつ小分けで食べさせ、噛む時間も与えるようにしました。

片方の手のひらに乗る量を1回で食べさせて、それを噛み終わるまでは次を与えない。口の中がなくなって「次くれ~」ってなったら与える。
これまでの一気食いより明らかに体に良いと思います。

私の目を見るようになった

このように手からフードを与えるようになって1週間が経った頃、ペタに変化がありました。

私の目を見るようになったのです。

これまでも見ることはありました。でも回数が増えたのです。
ペタの中で私に対する感情が何か変わったのでしょう。

ペタとはよくリビングで添い寝をします。私がゴロゴロすると、ペタも寄ってきてゴロゴロします。そんな時でもあまり私の顔や目を見ることはありませんでした。安心してそばにいるように見えて、実はビクついているのかもしれません。

よく私の近くに寄ってきてからだを撫でてほしそうにしますが、そんな時でも私の目を見ることはめったにありませんでした。それがペタの自然な表現だと思っていましたから、近くに寄ってきて私の目を見た時は正直驚きました。とてもうれしかったです。

手でごはんを与えるようになってからこのような変化が見られるようになりましたので、きっとごはんがきっかけだと思います。

手のひらにペタの口やベロやひげが当たって、よだれでベチャベチャになります。でも、直接触れ合うことによって犬との心の距離が縮まる感覚を味わえます。スキンシップの一環ですね。

何事もやってみないとわからないものだと痛感しました。

恐怖心が強い犬には効果がありそう

ペタは他犬に吠える癖があります。吠える原因が恐怖心だとわかってからは、ペタが何に怖がっているのかを注目するようになりました。

室内で落ち着いて私とくつろいでいる時でも、頭の上に私の手が行ったりするとビクッとします。わずかな反応なので、注目していないと見逃すかもしれませんが、頭の上に何かあると怖いのです。

穏やかで落ち着いている時でも、ちょっとした音に反応しますし、寝転がりながらも頭だけ浮かせていることもよくあります。

保護されるまでの放浪生活では落ち着いて眠れることなどなかったでしょう。

「何も怖がらなくていいよ」と伝えてあげられるのは飼い主だけです。
犬は単純です。ごはんが容器ではなく人の手の上にあると、その人から与えられていると感じ、人に意識を向けます。

恐怖心が強い犬はたくさんいると思います。その恐怖心が、吠えたり、噛んだりという問題行動を起こすケースがあります。問題行動にばかり注目してしまうと原因が見えなくなります。恐怖心を取り除くという根本的な解決から離れてしまうと、問題はエスカレートしてしまいます。

手から食事を与える。
ぜひ、コレを試してみてください。
これからどうなっていくのか、また後日レポートします。