アジリティ

WanUnity(ワンユニティ)|大阪市福島区

2018/05/22


大阪市福島区にあるワンユニティは、ワンちゃんのためのトレーニング施設。
特長であるドッグランの広さは1,200㎡を占め、市内一といわれています。犬の幼稚園やドッグラン、アジリティー(犬の障害物競争)の練習場や日本代表選の会場としても活用され、注目を集めています。

愛犬家の信頼も高く定評がある同施設で、代表の吉本英知さんにお話を伺いました。

屋内と屋外で最適なトレーニングを

現在ワンユニティでは、犬の幼稚園とドッグラン、アジリティーの練習場、セミナー開催など、多岐に渡ったサービスを提供しています。

一般的なマンション室内の犬の幼稚園では、屋内トレーニングに特化しがちで、お散歩に連れて行った時にお座りができないなど、しつけが根付かないこともしばしば。
広い屋外スペースを持つワンユニティでは、外で犬を誘惑する“匂い、風、音、他犬”を想定しながら訓練ができるため、「お家ならできるのに外ではできない」といったケースを減らすことにもつながります。

もともとはフットサルコートの敷地として建設が進んでいたこの場所ですが、ドッグラン建設計画が立ち上がり、白羽の矢が立ったのが、犬の訓練士やアジリティー日本代表ハンドラーとして活躍していた吉本英知さんでした。

屋内と屋外を組みあわせることで、トレーニングの幅を広げられると語ります。
「甘噛み、無駄吠え、トイレトレーニングなど、たくさんの事を教えていかなければいけませんが、この環境下なら多様なサービスを提供できます。飼い主自身が家でトレーニングを継続的に続けるサポートもできるし、ドッグランでワンちゃん自身が社会性を身につけることにも適しています。」

オープン当初は、アジリティーの練習場としての珍しさや、広さに注目が集まっていましたが、今では多くの顧客が犬の幼稚園を利用するなど、トレーニング内容の満足度も高まってきています。

世界が広がったアジリティーとの出会い

もともとは警察犬の訓練士だった吉本英知さん。独立後は仕事に奔走する日々でしたが、「服従訓練」など同じことの繰り返しで進む指導内容に物足りなさを感じ、アジリティーへと挑戦します。

「最初は息抜きのつもりでした。飼い主は一般の方だから、どうしたら飽きずにワンちゃんとトレーニングし続けられるのかを考えていて、アジリティーを取り入れてみました。ハードルを飛ぶだけに見えたので、すぐにできるだろうと軽い気持ちで始めましたが、最初は全く歯が立たなかったんです。」
今まで自分が教えてきたことが通用せず、見たことのない道具に怯えるワンちゃんの姿に、成す術もなかったと語ります。

“やっても楽しい、見ても楽しい”というアジリティー。飼い主の動きや声にあわせて障害物をクリアするため、息の合ったプレーが求められる。

それからは指導する立場の人間として、真剣に競技に取り組むようになった吉本さん。情熱を注ぎ、実力を上げて、日本代表にも選ばれるなど華々しい結果を手に入れますが、競技を通して、家庭犬を育てる上での大切な部分が多く含まれていることに気づいたと言います。
「まず、待つことと、呼んだら帰ってくることが重要なのですが、これは家庭犬においても同様です。また、褒めたら喜ぶワンちゃんに育てることも大切で、人と一緒に作業をすることが楽しいと思えるようにしないといけません。これは、散歩でも、家庭犬の日常の色々な場面でも通用すると思います。」

残念なことに、トレーナーの多くは競技の内容だけを教えようとするため、実際には心の距離があるケースも見られるとのこと。
「家庭犬のトレーニングにもつながる部分をトレーナー自身が理解し、それを踏まえた上で指導すれば、よりワンちゃんの成長も望めるのではないでしょうか。」

ワンユニティでは、競技の技術だけを教えるのではなく、その奥にある“犬と人の信頼関係”を築くことをモットーに、日々指導をしています。

失われる命へ希望を込めて

未だになくならない「捨て犬」や「飼育放棄」。様々な予防活動が行われていますが、無責任な飼い主によって、命を落とすワンちゃんが後を絶たないと吉本さんは嘆きます。
「トレーニングを依頼されてずっとお世話をしたワンちゃんが、飼い主の無責任な行動で死んでいく姿を何匹も見てきました。苦しんで亡くなったケースもあり、未だに忘れられません。
どうしたら助けられるのか自問自答して辿り着いた答えは、“人間社会で役立つ犬を育てる”ということでした。人の役に立てば、犬の社会的地位も向上し、捨てられる機会も減るのではないかと考えています。」

継続的におこなっている「セラピー犬活動」では、ボランティアで病院施設を訪問し、リハビリにワンちゃんを介在させることで、患者さんのみならず看護師さん達の癒やしにもなっている。

強い思いを胸に、ワンユニティでの日々をスタートさせた吉本さんでしたが、次に見つかった課題は「飼い主とのコミュニケーション」でした。指導内容を伝えるたびに、表現方法に悩むと言います。
「頑張って伝えても、受け取り方が人によって違うため、正しく伝わらないことも少なくありません。「こうしましょう」と提案しても、その人があまり良い印象を持たなかったら、自宅でやってもらえないんですね。そしたらワンちゃんのためにもならない。トレーナーは人とも向き合わなければいけない。毎日のように、その難しさを感じています。」

また、ワンちゃんを飼う前にプロに相談してほしいと強調します。「どうして飼いたいのか、どんな環境で飼うのかによって、犬種を選ばないといけないんです。事前に犬の特徴を理解し、起こりうる事態を推測したり、予防したりできればワンちゃんと幸せに暮らせる確率がぐっと上がります。」

こうした正しい理解を広げるために、ワンユニティでは質の高い情報発信を心がけているとのこと。飼い主が犬の行動や気持ちを理解し実践する講座や、トレーナーを育成するコースなど幅広く展開しています。

他の施設との連携が大事

今後の目標を尋ねると、「他の幼稚園との連携が大事」と吉本さんは真剣な眼差しで述べます。
「ここで他の幼稚園の運動会を開催していきたいですね。自然と横のつながりが生まれ、情報交換もしやすくなりますから。どんどん正しい情報や方法論が共有されたら質の高いトレーナーの育成にもつながるので、そのためにも、皆が興味のある話題や内容を投げかけていきたいです。」

殺伐とした日々の生活の中で、癒やしとしてワンちゃんを飼う人も多い現代。
こうしたトレーニングの場を活用することで、心ある愛犬家が増え、お互いが理想とする暮らしが実現できればと願います。

人と犬のより良い関係性を目指し、飼い主さん自身が正しい知識のもとにワンちゃんに寄り添うことができれば、より素晴らしい毎日が過ごせるのではないかと思わされました。

WanUnity(ワンユニティ)

〒553-0001
大阪市福島区海老江8-16
最寄り駅:阪神淀川駅(徒歩2分)
最寄インター:阪神高速神戸3号線 海老江インター
駐車場:有り
TEL 06-6346-3117
Web http://wanunity.com/

吉本英知
代表:吉本英知さん

ワンユニティ

ワンユニティ